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ロールドオート

 ロールドオートの水煮は、すぐにつくれて、冷蔵庫の残りもの整理もしながらおいしく食べられる、とても安上がりなお料理です。                                     

 

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 食べてみると、からだがいたわられるような優しさを感じるはずです。              

 前日に暴飲暴食したり、体調が悪かったり、胃が荒れたりしていて食欲がないときにも、ロールドオートなら、からだが喜んで受け入れてくれる気がします。

 また、栄養的にも非常に評価の高い食材です。

 

 

 

 

Photo_4 ロールドオートは、オート麦の外皮(ふすま)をとり除いてからローラーにかけて押しつぶし、押し麦状態にしたものです。

 オート麦商品としては、お湯をかけてかきまぜるだけでオートミールができあがる「インスタント・オートミール」と呼ばれるものもあります。

 加工度の低いロールドオートの方が、オート麦の栄養素が豊富ですし、麦の風味が残っていておいしく食べられるのでお勧めです。 

 

 

 

 

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  オート麦は、コレステロール値を下げる助けになることが分かり、米国では1980年代の後半から大ブームになりました。

 1997年には、米国食品医薬品局(FDA)が、オート麦にふくまれる食物繊維によって心臓病のリスクを下げられることを認め、商品表示を許可しています。

 これによって、オート麦が心臓の健康にいいという評価は確立されたと言えます。

 

 

 

Photo_3  オート麦に含まれる食物繊維は、便通をよくする助けにもなります。

 ロールドオートの水煮を食べる習慣がつくと、初めに実感しやすい変化は便秘が解消されていくことかもしれません。

 ロールドオートも十分に食物繊維の豊富な食品ですが、オートブラン(オート麦のふすま)はその上をいく食物繊維のかたまりです。米国では、もっとも人気のある食物繊維サプリメントの一つです。                                                     

 

 

 

 

Photo_6  オート麦に豊富な食物繊維には、糖質の消化・吸収を遅らせる働きもあります。

 糖の吸収スピードをはかる物差しとなる「グリセミック指数(GI指数)」で見ても、ロールドオートは玄米ご飯とほぼ並んでいて、穀物の中ではかなり遅い方だと言えます。

 糖の吸収スピードは、誰にとっても遅い方が望ましいものです。

 特に血糖値が気になる人、体重を減らしたい人、スポーツ選手などには、ロールドオートは利用価値の高い食材になるでしょう。         

 

 

 

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 この表の中でグリセミック指数がいちばん低いのは「全粒粉パスタ」。あまりお店でみかけないアイテムですが、「もやし研究会」で販売しています。                                                                       

 ちなみに、ふつうのパスタでも、芯の固さをわずかに残したゆで方(いわゆるアルデンテ)にすると、糖の吸収スピードを遅らせることができます。

 やはり伝統的に好まれてきた食べ方だと、おいしいだけでなく、栄養的にも望ましいということですね。                                                           

 

 

 

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