脂質9:脂肪酸構成いろいろ その4
今回は、お魚シリーズです。
くろまぐろ(ほんまぐろ)の赤身に含まれる脂肪の脂肪酸構成です。
これまでの食品の中には出てこなかったEPAとDHAが登場。
EPAやDHAは、リノール酸やオレイン酸と同じく、脂肪酸の仲間なのです。
「その他の脂肪酸」がずいぶん大きいですが、この中に20種類近い脂肪酸が入っています。
ひらめです。
多くの魚は、EPAとDHAのトータルで、脂肪酸全体の20%前後になるようです。
ただし、それぞれの魚にふくまれる脂肪の量は異なります。
あぶらがたっぷりのったウナギと、淡泊なヒラメを食べ比べれば、脂肪の量が明らかに違うはずだと分かりますよね。
まぐろのトロには、赤身の20倍近い量の脂肪がふくまれています。
脂肪の量棒グラフに、円グラフでお見せした脂肪酸構成を反映させてみました。EPAとDHAだけ色をつけてあります。
EPAとDHAをトータルして1.7 グラムとろうとすれば、まぐろのトロならお刺身3切れで足ります。サバなら中くらいのもので半身くらい。ヒラメだとお刺身50切れ、まぐろの赤身だと80切れも食べないととれません。
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