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脂質21:中性脂肪の広義と狭義

 栄養学で使われる言葉には、広義と狭義をもつものがたくさんあります。
 もっと整理されて、「一つの言葉には一つの意味」としてくれれば、栄養学はもっとわかりやすくなると思うのですが...sad
 そういう大改革は当分起こりそうにないので、せめてこのブログでは、広義と狭義のある言葉をなるべく取り上げて、「二通りの意味がありますよ~ ご注意くださいね~」とお知らせしていきますね。

 その「広義と狭義シリーズ」の第一回は、「中性脂肪」です。

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 これまで、「中性脂肪とは、グリセロールに3本の脂肪酸がつながったもの」と何度か書いてきましたが、これは中性脂肪の狭義です。

 「グリセロール+脂肪酸3本」の分子の正式な名前は、トリグリセリド。トリアシルグリセロールと呼ばれることもあります。
 ちなみに、トリ(トライ)は、3という意味ですね。トライアングルとかトリコロールとか。あと、トリオ、トライアスロンも。  

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 グリセロールに脂肪酸が一つだけつながった分子もあります。
 こちらの名前は「モノグリセリド」。
 「モノ」には1とか単の意味があります。モノトーンとかモノレールとかモノクロとか。

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 「グリセロール+脂肪酸2本」もあります。名前は、「ジグリセリド」。
 「ジ」は2の意味ですが、ジのつく2つながりの言葉は...知りませんhappy01

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 広い意味の「中性脂肪」は、「グリセロールと脂肪酸の化合物」です。以下の3種類が全部ふくまれます。
グリセロール+脂肪酸1本
グリセロール+脂肪酸2本
グリセロール+脂肪酸3本

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 狭い意味では、「中性脂肪」=「トリグリセリド」になります。

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 全体的なイメージはこんな感じ upwardright
 わたしたちのからだの中にある脂肪でも、食べものの中にふくまれる脂肪でも、圧倒的に多いのはトリグリセリド(グリセロール+脂肪酸3本)です。
 モノグリセリドやジグリセリドは、消化の途中などで一時的に作られます。

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