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脂質18:中鎖脂肪酸の特徴

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 中鎖脂肪酸は、8~10個の炭素から構成されている飽和脂肪酸です。
 炭素の数が6~12個のものを中鎖脂肪酸とする分け方もあります。
 どちらにしても、中くらいの長さの飽和脂肪酸が、中鎖脂肪酸と呼ばれているわけです。

 中鎖脂肪酸には、非常に簡単にエネルギーに変換されて、体脂肪として残らないという特徴があります(これは、短鎖脂肪酸も同じです)。

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 食事からとった脂肪、中でも評判の悪い飽和脂肪は、体脂肪を増やすというイメージがありますね。

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 食品に含まれる飽和脂肪の大部分は、炭素数16のパルミチン酸と18のステアリン酸です。
 こうした胴体の長い脂肪酸は、すぐにエネルギー放出のために利用することもできるし、体脂肪としてためておくこともできます。

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 炭素の数が15以下の脂肪酸の場合、「体脂肪としてためておく」というチョイスはありません。すぐに、エネルギー源として利用されていきます。
 ですから、中鎖脂肪酸は(短鎖脂肪酸も)、体脂肪として蓄積されることはないのです。

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 吸収のされ方も違います。
 胴体の長い脂肪酸は、腸の中で胆汁と混ざり合うことで、はじめて吸収できるかたちになります。
 腸壁から吸収された後は、まずリンパ管に入り、それから血液中に入ります。

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 中鎖脂肪酸の場合(短鎖脂肪酸も)、胆汁と合体しなくても吸収できます。
 それも、ショートカットでいきなり血液中へスイスイ吸収されていくのです。

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 まだあります。
 脂肪酸が完全に分解されてエネルギーを放出する場所は、細胞の中のミトコンドリアです。ミトコンドリアの中でも、一番奥の「マトリックス」という場所と決まっています。
 胴体の長い脂肪酸の場合、カルニチンと結合しないと、このマトリックスへ入れません。

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 中鎖脂肪酸(短鎖脂肪酸も)は、カルニチンがいなくても自分だけでマトリックスへ入れます。
 そのため、容易にエネルギーに変えることができるのです。

 今回、ミトコンドリアのイラストは、三絶堂さんのフリー素材を利用させていただきました。ありがとうございました。

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