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ホリスティック栄養学校の卒業式

 ぼくが講師をさせていただいている「 ホリスティック カレッジ オブ ニュートリション 」の第一期と第二期の生徒さんの卒業式に昨日出席しました。
 こちらは、米国コロラド州にあるホリスティック栄養学の専門校、「 NCI(Nutrition Therapy Institute) 」と業務提携していて、米国本校と同じ内容の教育が受けられ、同じ資格が授与されます。

1_2  卒業セレモニーの一環として行われたオープンセミナーでは、NCI米国本校の創始者で学長のシャー・リベラーさんが講演されました。

 リベラーさんのお話
 「米国でもかつては、小規模な家族経営の農場で農畜産物が生産され、周辺地域で消費されるのが普通でした。でも、食糧生産にも市場原理が浸透するようになり、現在では利潤のみを追求してつくられた
食べものによって、人々の健康がおびやかされています。
 こうした状況を変えるために、私はホリスティックな栄養学の知識を身につけた人材を育成する必要があると考え、その専門校をつくりました。
 この学校で教えるもっとも大切なことの一つは、習った知識を個人的な利潤追求に使わないということです。利益をあげることを目的にしていては、健康の害になる食べ物を作り続ける会社と同じになります。
 間違った方向に進んでいる現状を変えるためにホリスティック栄養学を学ぶはずなのに、自分まで同じく間違った意識でいては、何も変えられません。
 身につけた栄養学の知識を、自分自身、自分のご家族、周囲の人々を助けるために役立てて、自分の足元から、いい影響を広めていく人になってほしいのです。そうすれば、自然と必要な収入が得られていくはずです。」

 リベラーさんは、講演の中で、何度もこの点を強調していました。
 「もちろん、お金は大切ですよ」
 「でも、お金は必ずあとからついてくるから、心配しなくて大丈夫」
 「だから、利益を追求しないで、誰かを助けることを目的にしてください」

 ぼくは、リベラーさんのお話を聞くのは始めてでしたが、全体をみわたせる高い位置に視点を持って、大切なことを見極めるホリスティックな意識を持った人なのだなぁと納得しました。


 卒業セレモニーに続いて行われたパーティも、日本校校長の竹内さんのハートの温かさがあまりに分かりやすく伝わる素晴らしい内容でした。
 改めて、竹内さんご夫妻が、リベラーさんが大切にしていることを、とても大切にしている人たちなのだと分かりました。
 米国本校で使っているテキストの日本語版を作ったり、米国と同じカリキュラムや試験問題を使用したりと、表向き同じような体裁を整えることはたやすくできるでしょう。
 でも、基本理念のコアな部分で共鳴できる人物によって提携校が実現させるケースは、ごく稀にしか見られないのではないかと思います。

 また、この学校で事あるごとに驚かされたのが、生徒さんたちの意識の高さです。

 講義の合間のお昼休みの時間に、生徒さんが食べている手作りのお弁当をチラ見したことがあります。スプラウトなどの生野菜がどっさり入っていたりして、ぼくが普段食べてるものよりはるかに健康的な内容で驚きました。
 いちおう講師なので、「先生」とか呼ばれていましたが、生徒さんたちの方がよほどヘルスコンシャスだなぁといつも感じていました。 

 卒業セレモニーでは、卒業生代表として何人かの方がスピーチされましたが、ぼくなどとても及ばない見識の広さや熱い情熱に圧倒され、感動しました。
 同時に、自分が先生とか呼ばれていることにますます違和感を感じました。
 「今まで偉そうにしててすみませんでした。
 
今日からはマルちゃんと呼んでください」という気持ちで一杯でした(笑)。

 ぼくは今、家庭菜園に熱中していて、野菜が育っていく姿をみるのが何よりの楽しみです。
 今回わずかでもかかわらせていただいた生徒さんたちも、なんだか畑のトマトやズッキーニのように思えてきます。必ず大きく成長していかれるだろうし、その様子を目にすることができるのが今からとっても楽しみhappy01
 教育のお仕事にたずさわっている人たちの喜びが、ちょっぴり垣間見えたような気がしています。 
  

 

 

 

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